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息子から勧められて 「この世界の片隅に」を見てきました。

●「この世界の片隅に」
原作 こうの史代
監督・脚本 片淵須直
声  のん 細谷佳正 稲葉菜月 尾見美詞 他

公式サイト

ジャンルでいえば、戦時を描いた映画ではあるのですけれど、戦中、戦後の地方都市で生きる普通の女性の、それも主体的にというよりはどちらかというとのんびりと流される部分も多い女性の、ほのぼのと笑いもありつつ、当時の大変な状況の中を淡々と日々生活していく姿を描いている。

この描き方がよいのですね。主人公のすずは、画がうまくて自分の空想の世界に入り込むと周囲を忘れてしまうほどにマイペースで、結婚も先方から望まれるままあれよあれよというままに知らない土地に嫁ぎ、そこで自分なりに精一杯に家のことをし周囲になじもうとして生きていく。不発弾で一緒にいた姪と右手を失い、傷つき落ち込むけれどそれでも日々働き生きていく。その中で、夫との間に気持ちが通い始め、婚家に自分の居場所をみつけ、被爆した妹に心を砕き生きていく。
結構大変なことはおこっているけれど、声高にドラマチックに描くのではなく、日々の中のできごととして描かれていく。
そして主人公も、ほんとにボケボケで、思わず笑ってしまうようなこともあるけれど、でもすごく柔らかくてあったかくて芯がある。

すべてが愛おしくなるような世界です。
そして、そういう愛おしくなるような日常が壊されていくのも戦争なんだなということを改めて実感させられます。

主人公の声は、のんさんだけど、これははまり役。

そして、この映画は、そんなに大きな資本が入って作られたわけではなくどちらかというと口コミで広がってロングランになっている感じですが、こういう映画がちゃんと認められてたくさんの人がみてロングランになっていることが嬉しいことだなと感じました。

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2017.01.04 / Top↑
「君に捧げるエンブレム」  翔ちゃんの2年ぶりのドラマ、すごく良かったです。うん、まずドラマとしてよかった。
そして、そういう作品に出会えたことが嬉しい。

元Jリーガーで、車いすバスケでパラリンピックの日本代表として活躍した京谷和幸さんの実話に基づいたドラマ。

障がい者を描いたものであるけれど、24時間的な障がいを如何に克服したか、向き合ったかそういうところに力点がおかれているのではなく、自分自身のやりたいことに向かってとにかく突き進む鷹匠和也という人物が周りとの軋轢、コミュニケーションがうまくいかない等障がい者云々関係なく誰にでもあるいろいろな問題を乗り越えていく姿を描いている。

とにかく、最初から、涙が出っぱなしだったけれど、それって和也がかわいそうという涙ではないところが良かった。(もちろんそれもあるけれど)

翔ちゃん演じる和也が、確かに障がい者1級で下半身不随で普通に考えたらすごく大変な状況なんだけど、すごく努力はしているのは伝わるけれど、それ以上にTLで翔担みんなが「自分勝手」って突っ込むくらい周りを振り回しながら自分が強くなることにひたすらに生きていて、その強さに「かわいそう」なんてなまっちょろい感想は吹っ飛んでいく感じで、逆にその強さやひたすらな気持ちがあることで、お涙頂戴におちいらずにすんでいるようで、良いドラマになっていたと思う。

そういう人の横にいるミキ@長澤まさみ の苦悩もすごく伝わってきたし。

翔ちゃんは、あの負けん気の強さとひたすらに努力するところが本人自身のキャラとも被る部分があって、表情もすごくよかったし、かっこいいスーツ姿とか運転姿といったサービスショットもあってファン的にはいろいろ眼福でした。

まさみちゃんは、うまかったしよかったなぁ。
和也をちょっと突き放すような言い方をしつつ、すごくそばできちんと相手をみて支えている様子が、なんか夫婦としてすごくしっくりきていい感じだった。

市原さんは、ルーキーズとかを彷彿とさせる熱い男で、翔ちゃんとのぶつかりあいもなんかすごくかっこよかった。
それは、またタイプは違うけれど安藤政信さんも同じだなぁ。

小林薫さんのミキに父親役がすごくよくて、娘のことを考えると、和也との結婚を認められない気持ち、電車にのってやってくる和也との駅でのやりとり、そして結婚式で「毎日見ていれば慣れたよ。それでも賛成はできないけれど」といいつつ式に参加してくれたときの言葉 そして、孫のサッカーの試合を見て喜ぶ様子、いろいろに心にしみました。



当初は、新春ドラマのこの枠だし、障がい者を描くドラマってありがちな展開になりがちだし、ドラマとしてはどうなのかなとちょっと不安な気持ちもあり、でも今後のキャスターとして障がい者スポーツにかかわっていく翔ちゃん的にはすごくよい経験になるのだろうなとかおもっていたのですが・・・・・
そんな気持ちはふっとぶくらい、ドラマとして見ごたえがあって、本当に良かった、うれしかったです。




2017.01.04 / Top↑