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ブラックボード第1夜、ドラマとしても見応えがあって、いろいろ考えさせらる作品でした。
かなり、うるうるしながら引き込まれて見てしまいました。

3夜連続で、もちろん教師、学校の物語ではあるんですが、第1夜にかぎっていえばやはりこれは教師が主人公の戦争ものなのかなっていう気がした。

主人公の白濱正平@櫻井翔は、教師という職業だったからこそ、戦時中の自分の言動そしてそれが及ぼす影響が大きく、戦後もそこを乗り越えなければ先に進めなかった。でも、正平がいだいたいろいろな違和感、葛藤って日本人のかなりの人が感じて(もちろん違和感を感じつつも変わったことへの喜びが先に立った人も多かったとは思うけれど)、ある人はちゃんと乗り越え、ある人は蓋をし、ある人は破綻をきたして・・・それぞれ戦後を生きたんじゃないかっていう気がする。

だからこそ、ずっと靖国問題とかもあったりするし、その他戦時中のいろんなこと、そしてそれに対する戦後処理への不満が左右どちらからもくすぶり続けていたんじゃないかって思う。

朝日新聞の昨日の朝刊の試写室で
「極貧の暮らしに教育は役立っていないのに、白濱は理想論や軍国主義を繰り返す。意外な事実を隠しているせいもあるが、言動の裏付けは弱い。内面で葛藤しているというより、現実を直視できない人だ。
作り手に教育を信じる思いが強すぎるのでは?結局教師に都合良く締めくくられている(後略)」
ってあって(Pはツイですごい毒づいていたけれどww)

私は、試写室のようには思わなかったかな。
物語自体を、軍国主義の教えを全うしてきた人が辛い戦地での生活を終え、突然戦後の180度転換の中に放り込まれて、現実を受け入れられず戸惑い、でも今まで教師としてやってきたプライドや培ってきた価値観の変換をせまられ、いろいろな現実を突きつけられる中で、どう自分自身の中で現実との折り合いをつけ再び教師としてやっていく気持ちを固めるかの物語のように見えたから。

もちろん、現実に目をむけてすぐにいろいろ転換出来た人もいただろうし、戦時中から軍国主義に懐疑的で転換を喜ばしいこととしてすぐに順応できた人もいると思う。
でも、結構体制のいうままに軍国主義を鵜呑みにし(支配階級にあればなおさら、そして教師はある意味支配階級だし)、戦後自分のアイデンティティーをどこに求めたらよいのかわからなくなった人って、特に男の人に結構いたんじゃないかなって思う。

母@名取裕子の言葉で
「男は時間がかかるから」
この言葉が、すごく象徴しているような気がした。

明日の生活にも困る現実、体を張ってでも生き延びなければならない現実に思わず目を背けてしまう。
妹がカフェの女給をして稼いでいるという現実も、戦災孤児達が、劣悪な労働環境でも働く場があるだけ幸せで、学校なんか二の次、三の次だという現実、女の子が米兵に体を売って生計をたてる現実。
そして、自分が教えた軍国主義のせいで教え子達があるものは戦死し、あるものは失明し、あるものは心を病み・・・という現実
実際にそういうものを受け入れるには本当に時間がかかることだっただろうなと思う。
特に、これまで体制側でプライド高く生きてきた人間にとっては、かなり困難を極めることなんじゃないかと。

そして、いろいろな現実を突きつけられる中で、最後に自分自身はまちがっていたとかつての生徒に謝って、そして戦中の教え子達への重荷を背負い、自分自身も腕をなくし人を殺し罪悪感に苛まれる存在であることを教壇で晒し続けることで、正平は、ようやく自分の中で戦後の思想を受け入れ(社会科教師だから、受け入れないと教えられない)教師を続ける気持ちの折り合いがつけられたんだと思う。
誰もがどうにかして新しい世の中で生きていかなきゃならない。それぞれに、折り合いをつけていくしかないよね。


白濱家の中での正平をとりまく女性3人のバランスが絶妙でした。現実をたえず突きつける妹@安藤サクラ、癒しの存在である兄嫁@宮沢りえ、そして厳しくそして大きく見守る母。

名取さんのお母さんは良かったですね。
復員してきた正平に、口では厳しい調子ながら赤飯を用意するところとか、
さっき書いた「男は時間がかかるから」という言葉も秀逸だなって思ったし。
途中復職に惑う正平に対し、
「あなたは、まだ教師に戻る覚悟ができていない」と言いはなったり。
線路で自殺しようとする正平を突き飛ばして助けての言葉も心に刺さる
「せっかく助かった命をどうして粗末にするの?
生徒さん達からにげるつもりですか?
お父さんが言ってました。先生という言葉の意味は、先に生まれた人とあるけれど、
先に生きてる人、先様を生かす人だと
泣きなさい、もう泣いていいのよ。
泣くだけ泣いたら、生きてみせなさい。」
この「泣きなさい、なくだけ泣いたら生きてみせなさい」がいい。正平は泣けなかったんだよね。
そして、あれは母だからこそ言えたんだって。

あと、理想論から抜け出せない正平っていう指摘(朝日新聞の)
戦災孤児のアキラに学校の話をしたり、
ふたまわりも年上と再婚する決意をしたヒサコに「生きるというのは飯をくうことですか?」と尋ねたり、
確かに現実を見つめつつも、どこか理想論から抜け出ればい正平。(あまっちょろいと言えばあまっちょろい)
でもね、私はいいと思う。
はっきり言って、近くにいたら「全く!」って思うかもしれない。
でもああいう極限の中で、現実に生きる人がいる一方で、理想を持ち続ける人が一方にいるから、世の中のバランスが取れるんだと思う。
そして、そういう人って先生に多いのかなっていう気もする(偏見かもしれませんが)
そういう人の存在に触れることで、泥に塗れるばかりでなくでいられるのかなっていう気がするから。



役者さんたちみなよかったです。

まず、翔くん。ほんとに神カルが糧になっているんだろうなって思った。
安心して安定して見ていました。

宮沢さんはもちろんだけど、安藤サクラさんのちょっと小憎らしい妹もなかなかでした。
そして、大島優子ちゃんもよかったって思います。
生徒役の中村蒼くんや菅田将暉くんも。

子役も福くんはもちろんだけど、今井悠貴くんがよかったですね。










続きに、ちょっと本筋から離れた萌えポイント


















最初の坊主、ここはずらだとおもうけど、かなり自然でしたね。
でも最初ちょっと、あのイガグリ頭は軽い衝撃で(笑)しばらくは筋に集中できなくて頭ばかりみちゃった。


そして、翔さんの色気って、やっぱりちょっと崩れたところにあるよねって、改めて実感。
(もともと、黄色い涙の竜三さんに、エロさを感じる人なのでww)

電車の中のメグミさんとの会話の後、疲れきった表情で窓ガラスに頭を押し付けるところ

戦地を思い出して冷や汗をかいて髪が乱れた状態の横顔、
米兵を殺した時の事を夢見て、その米兵の顔が生徒達の顔にかわり
うなされる。
そして冷や汗をかいて、心配して観に来た久子に「許して」とだきつくところ
汗と和服とみだれ髪が超絶ステキすぎる

そして、電車に飛び込もうとする前の前髪が垂れた顔がステキすぎ。

ある意味、執事よりもエロいと思った部分がよっぽど多かったんですけれど(笑)

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2012.04.06 / Top↑
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