手元にはあったんだけど、なんか読む気力が起こらなくて、放置していたんですが、やっと読みました。
結局、一気によんで、面白かった。

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
(2013/04/12)
村上 春樹

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● 「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」 村上春樹  文藝春秋


最後、灰田くんに関しても何らかの解決があるのかなと思ったけれど、そこはないんだ・・・っておもった。

でも、たぶんつくるの中で最も解決しなければならなかった問題が、高校時代の5人組に由来しているからなんだと思うけれど。

なんか、私自身はそこまで調和のとれた緊密さだったり、もぎとられるような喪失感を覚える友人関係はないし、
比較的情緒は安定している方だと思うので、死の淵をさまようような不安定さや喪失感は経験したことがないけれど、でも一見平凡にでも健全にすごしているようにみえる自分の中にぽっかりと口を開ける闇の部分との距離の取り方であったり、10代の頃の友人達との距離感の持ち方であったり、ある種すごく共感できる気もした。

心臓がぎゅっと掴まれるように切なくて、でも村上春樹らしく激情ではなく静かな水槽の中のような中に入れられているような感じは続いていて、途中からどんどん涙が止まらなくなりながら読んでいたんだけど、思いっきりは泣けない。生理的に涙が滲んでいくような、そんな感じを持ちながら読み終わった。

「IQ84」も面白くって一気に読み進める感じだったけれど、これもある意味すごく読みやすい感じがした。

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2013.08.01 / Top↑
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