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今月は、「終末のフール」と「昭和のエートス」の2冊。
相変わらず、読書量があがっていません。


● 「終末のフール」 伊坂幸太郎 集英社

「重力ピエロ」を映画で見た後、伊坂幸太郎さん読みたいなって思っていて、ブログで同じ伊坂作品でこちらも読みやすいとのアドバイスをいただいて・・・読み終わりました。初・伊坂幸太郎です。面白いですね。
8年後に小惑星が地球に衝突するという発表があってから5年後の設定。悪夢のような混乱が少しおさまった後の、仙台のベッドタウンの団地を舞台にそこに住む人々の様々な姿を描いています。各章が1つ1つ独立した話になっているけれど、全部が同じ設定の中の同じ地域を舞台にした話で、相互の話の登場人物も交流があるという作りです。
すごく極端な設定の中での、静かな日々の日常ということが、まず面白い。
重力ピエロもそうでしたが、伊坂さんのものって極端な状況設定のものが多いんでしょうか。でも、静かな語り口で描かれる人間が、ある種リアリティを持って感じられます。
ちょっと伊坂作品読み進めたいなって思いました。





昭和のエートス
内田樹
バジリコ

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● 「昭和のエートス」   内田樹 バジリコ?

以前読んだのが何だったのかすっかり忘れてしまいましたが、内田樹さんの視点のまともさにとても魅かれるものがあって読みました。たぶん、以前読んだのは、格差や教育について書かれたものだったと思うのですが・・・
これは、2006年から2008年までの間に内田さんが様々な雑誌に寄稿されたものを編集者の方がピックアップされたもののようです。
神戸女学院大の教授である著者は、専門がフランス現代思想、映画論、武道論ということですが、私は、日本について書かれたものや、教育論的なものを目にすることが多いです。
この本も、「私的昭和人論」で、内田さん流の昭和人の定義を語っていたり(昭和生まれの人間を指すのではなく。「昭和という時代を作り出し、生きた人」だそうで、それによれば私自身は昭和人ではありませんでした)
「市場原理から教育を守るために」で、教育に市場原理が持ち込まれことの問題点を指摘していたり。
もっとやわらかいところでは、内田さんのビーチボーイズとの思い出を語っている文章があったり。
基本論理のしっかりしたかたい内容ではあるんですが、それぞれのものが雑誌向けにかかれたものを集めているので、読み通すというより、今日はこの章、別の時はこの章というように読むと読みやすいのでは。
でも、とにかく世の中の論調がその時々の風潮に流されがちな中で(私もその中でフラフラ漂っているわけですが)、世の流れを知りつつ安易な迎合はせずという感じの方なので、自分の頭の中をまっとうにしてくれるそんな感じの方ですね。


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2009.09.01 / Top↑
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