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友達から貸して貰った「八日目の蝉」を読み終わりました。








八日目の蝉
角田 光代
中央公論新社

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 ● 「八日目の蝉」 角田光代 中央公論社


すごく緊迫した気持ちのまま、一気にひきこまれて読んでしまいました。

不倫相手の家に生まれた赤ちゃんを、忍び込んで誘拐し自分の子として育て始める希和子。
2章の構成になっており、1章では希和子視点での物語。
2章では、その誘拐された子の視点で描かれた物語。

以下、かなりネタばれの感想なので、これから読もうとお考えの方はご注意を。






1章は、薫と名づけた不倫相手の子を連れての逃避行の物語。
自分と不倫の恋人との間にできた子は中絶せざるを得ず、子どもの産めないからだになってしまい、奥さんと別れると騙され続けた相手と別れ、「がらんどうの体」の希和子を埋めることができるものは、薫ただ一人。
薫と1日でも長くいられることだけを願い、追いかけられる恐怖、先のみえない不安にかられながら薫を愛してきちんと懸命に育てる希和子。
名前も経歴も偽って、様々な場所を転々とするその様子に、犯罪だからもちろん悪いし、いつまでもこのままが続くわけがないのだが、何か希和子に感情移入し悲しくドキドキしながら心が揺さぶられます。

そして2章、成長した薫(恵理菜)が、その特異な育ちから周囲に心を開けないでいる中で、不倫相手の子をみごもり、かつて幼児の頃希和子と逃げ込んだ宗教まがいの施設で一緒にすごした千草とともに、自分自身と向き合う旅に出ることで少しづつ自分やまわりを受け入れていく物語。

何か、全体に孤独でヒリヒリするような話なんですが、その中での赤ちゃんや子どもというものの持つ根源的な温かさ、生命力、パワーを感じます。





この本、2、3日前から少しづつ読み始めたのですが、今日は子どもの模試のつきそいや、その後恩師の講演会に行ったりで、移動時間が多かった上に待ち時間がとても長くって。
おかげさまで、この世界観が分断されることなく一気に読み終えられてよかった。


恩師の講演会は、明治の思想家についての話。もともと、ユーモアと時々ピリッと辛口の部分がまじる独特の語り口の方で、ちょっとしたおばさま達のおっかけまでいるといわれるくらいステキな先生なんですが、今日のお話もとっても面白かった。

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2009.10.04 / Top↑
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